主原料は木材パルプ。木材の中にある繊維素(セルロース)を取り出して糸としています。精製されたパルプに薬品を加え粘性の溶液(ビスコース)とし、それをまた繊維状に再生しています。
吸湿性・吸水性が良い。光沢があり着心地が優れているドレープ性がある。染色性が良い。
水に濡れると強度が半分ぐらいに低下する。洗濯で縮みやすい。シワになりやすい。摩擦に弱い。水ジミができやすいです。
主原料はコットンリンター(綿の実から綿花をとったあとに残った短い繊維)で高品質な繊維素を使用しています。
レーヨンと同じ様に溶解して、また繊維状に再生しています。
吸湿性がよく、裏地に使用しても静電気が発生しにくい。円形断面の繊維などで滑りが良くて、絹のような光沢がある。強度もあり、縮みにくい。デメリットは摩擦により毛羽立ちやすいです。
古来より繊維の中でもっとも美しいものとされています。
蚕の繭から繰り取った糸を生糸(きいと)といい、1粒の繭から約1500mぐらいの細く長い糸が取れます。
生糸の断面は2本のフィブロインやセリシンが覆う形で構成されています。
セリシンは水やアルカリで溶けやすく、精錬する事で除去され、美しくしなやかなフィブロインが取れます。このような工程を練るといいます。
天然繊維の中ではもっとも細い(髪の毛の約30分の1)長繊維です。
美しい光沢がある。ドレープ性が特徴肌触りが良い風合が良い。保温性・保湿性・発散性に優れている。
デメリットはシミになりやすい。酸やアルカリに弱い。水に濡れると縮みやすい。汗・雨に弱く鮮やかな色ほど色落ちしやすい。熱に弱い。害虫を受けやすいです。
麻は非常に古い繊維で特にリネンは人類が用いた最古の繊維とされています。
一口に麻と言ってもその種類は20種近くに及んでおり、植物から繊維を採集する部分(靭皮繊維・葉脈繊維)で大別しています。
マカロニのように中央に大きな穴が開いており、繊維が吸ったり吐いたりする力を持っています。
通気性が良く、水分の吸湿や発散性に優れているため、清涼感がある。シャリ感がある。水に濡れると強くなる。
デメリットはシワになりやすく、摩擦で毛羽立ちやすい。保湿に乏しい。濃い色は白けやすい。
リーズナブルな価格で皮の雰囲気を楽しめるポレウレタン合成皮革ですが
使用方法・保管方法にもよりますが耐用年数が2年程度で非常に短かく摩擦等に弱く強度が弱まり接着力が弱まり剥離します。
特にクリーニング後、表面にヒビが入りやすいのでご注意下さい。
光や熱、湿気にも弱いので保管方法にも注意が必要です。
テンセルとはパルプを原料とし、溶剤で溶かして精製し紡糸た柔らかく、ドレープ性を持つ繊維です。吸湿性や速乾性にも優れているので、湿潤時でも強度が低下しにくく、ソフトな風合いと美しい光沢が魅力です。
白っぽくなったというと、変色か退色が起きたのかと思われがちですが、漂白剤が付いたり、繊維の染色に問題があったわけではなく繊維が毛羽立ってその細い毛羽立ちが白っぽく見えるのです。こうしたトラブルが繊維の「白化現象」と呼ばれているもので、毛羽立った繊維では、撚り集めて1本になっていた繊維が分割されて、何本もの繊維に細かく枝分かれしたり、はがれたりします。これらの白化現象を起こしやすい衣類を着用する時は、ショルダーバッグを肩に掛けたり、自転車のサドルでこすれ、連続的な摩擦を与えないようにしましょう。
テンセルは生地の段階で洗濯など、繰り返し洗うごとに、洗いざらし(ウォッシュアウト)調の質感を楽しんで頂けるよう加工してありますので、多少の色落ち・毛羽立ち・色むら等は、商品の特性として楽しんで下さい。
モール糸は、芯糸と押さえ糸とが撚られていく際に、別の糸を巻きつけ、後にその糸をカットしてつくられます。
カットされた糸は、花が咲くようにパッと開くため花糸と呼ばれています。花糸でおおわれたモール糸使用の衣料は、ふっくらとした厚みを持ち、独特の光沢と、深みのある色合いを出すことができます。
芯糸と押さえ糸との間に挟み込まれただけの花糸は、スレや引っかけで簡単にスナッグ(糸の引き抜け、飛び出し)してしまいます。最近では様々な工夫がなされていますが、一つの一つの点だけで接着されているだけなので、スナッグしやすい素材であることに変わりありません。
木材パルプのセルロース成分に酢酸を作用させてつくる合成繊維。セルロースは天然のものであり、酢酸が合成であることから、半合成繊維に分類されています。軽く弾力性があり、肌触りの良い絹のような美しく上品な光沢感。美しいドレーブとシルエットが表現できます。また熱可塑性(糸や繊維に形を与え、熱を加えるとその形が固定される性質)プリーツセットなどに有効です。
使用後はガスや光に触れないようにして保管してください。空気中のチッソ、車の排気ガス等に反応して色が変色、また除光液や整髪料、酸(酢やドレッシングなど)により繊維が溶解して硬化したり、穴が空いたりしますので注意が必要です。
綿(コットン)の歴史は、インダス文明の頃のインドが原産国といわれています。日本に伝わったのは、平安朝初期に、シルクロードを通って、中国から伝わったと言われているそうです。綿はハイビスカスと同じような黄色い花を咲かせます。黄色い花は、やがて紅色に変わり、数日で落下した後、子房が熟し、コットンボールと呼ばれる綿の実になります。コットンボールは長い木綿繊維と短い地毛からなっています。
その長い方を紡いだものが綿糸になるんです。短い地毛は溶解してキュプラなどになります。